雨(あめ)がぱらつく土曜日(どようび)、学習者(がくしゅうしゃ)の皆さん(みなさん)やその家族(かぞく)、友達(ともだち)と一緒(いっしょ)に、「海苔(のり)つけ体験(たいけん)」の小旅行(しょうりょこう)に出かけました(でかけました)。
私たち(わたしたち)の目的地(もくてきち)は、京(けい)急平(きゅうへい)和島駅(わじまえき)から歩いて(あるいて)15(15)分(ぶん)のところにある「大森(おおもり) 海苔(のり)のふるさと館(かん)」です。丁寧(ていねい)な説明(せつめい)をしていただいたおかげで、歴史(れきし)ある海苔(のり)産業(さんぎょう)の背景(はいけい)や、その作り方(つくりかた)について学ぶ(まなぶ)ことができました。
さて、本番(ほんばん)の海苔作り(のりづくり)体験(たいけん)では、私たち(わたしたち)は2つのグループに分かれて(わかれて)作業(さぎょう)に取り組みました(とりくみました)。海苔(のり)を積む(つむ)、海苔(のり)をつける、そして干す(ほす)、といった一連(いちれん)の作業(さぎょう)を通じて(つうじて)、私たち(わたしたち)は一時(いちじ)の職人(しょくにん)気分(きぶん)を味わう(あじわう)ことができました。
全員(ぜんいん)が初挑戦(はつちょうせん)だったので、わくわくと緊張(きんちょう)が入り混じる(いりまじる)中(なか)、共同(きょうどう)作業(さぎょう)の楽しさ(たのしさ)を存分に(ぞんぶんに)感じる(かんじる)ことができました。完成(かんせい)した海苔(のり)は自宅(じたく)に送って(おくって)もらえるとのことで、どんな料理(りょうり)にしようかという話(はなし)で盛り上がりました(もりあがりました)。
かつて、大田区(おおたく)の大森(おおもり)では1963年(ねん)の春(はる)まで海苔(のり)養殖(ようしょく)が盛ん(さかん)に行われて(おこなわれて)いましたが、東京港(とうきょうこう)の拡張(かくちょう)のためにその歴史(れきし)に幕(まく)を閉じました(とじました)。海苔(のり)のふるさと館(かん)では、体験(たいけん)だけでなく、昔(むかし)の養殖(ようしょく)に使われて(つかわれて)いた道具(どうぐ)なども見る(みる)ことができ、まるで時間(じかん)を遡って(さかのぼって)その時代(じだい)を垣間見る(かいまみる)ような感覚(かんかく)になりました。
この日(ひ)は、ただの体験(たいけん)学習(がくしゅう)を超えて(こえて)、共有(きょうゆう)の思い出作り(おもいでづくり)となりました。海苔(のり)という身近(みぢか)な食材(しょくざい)が、こんなにも豊か(ゆたか)な歴史(れきし)とストーリー(すとーりー)を持って(もって)いることに新た(あらた)な感動(かんどう)を覚え(おぼえ)、この地(ち)で過ごした(すごした)時間(じかん)は私たち(わたしたち)の心(こころ)に深く(ふかく)刻まれました(きざまれました)。